2021/01/29
ボトックスがうつ症状に効く??
しわ治療でおなじみのボトックスですが、実はうつ症状に効くという意外な研究結果がでているのはご存知ですか?
ボトックスが私たちの感情もコントロールできるかもしれないというお話を今回はご紹介いたします。
世界ではじめて、ボトックスがうつ病に効果があるといった報告は2006年のアメリカでの研究です。過去6か月間うつ病患者さん10名を対象に、眉間のボトックスを注入したところ、10人中9人がうつ症状が軽減したそうです。
2011年より、うつ病の方60名を対象にした試験も始まっています(→興味のある方は英文ですがぜひこちらをご覧ください。https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT01556971)
本当にボトックスがうつ病に効果があるのかどうかは、これら研究だけではまだ何とも言えないところですが、実はボトックスはしわだけでなく、私たちの感情はコントロールできるのかもしれませんね。
“表情フィードバック仮説”という言葉は聞いたことがあるでしょうか?
「顔の表情が感情をつくり出すという」というアメリカで唱えられた心理学の理論です。
簡単に説明すると「幸せだから笑顔になる」ではなくて「笑顔でいるから幸せになる」ということですね。
特に嬉しいことがあったわけではなくても、意識的に口角を上げていると、脳に「楽しい」「幸せ」と伝達されるので、実際に幸せを感じると言われています。
一方で、機嫌が悪いわけではないのに、眉間にしわを寄せた顔していると、何となく不快な気分になってくるというわけです。
自分ではそんなつもりはないのに「大丈夫?疲れてない?」とか「機嫌が悪いの?」とか周りから声をかけられることはありませんか?
また、周りからそんな声をかけられると、だんだん言われた通りの気分になってきてしまいます、どうせなら「いつもご機嫌そうだね!」と言われたいですよね。
アンチエイジングとしてしわ取りするだけでなく、眉間や顎のしわを取って不機嫌そうな表情を改善したり、口角のボトックスで笑顔を作りやすくすることで、自分自身の感情もコントロールしていきましょう。
ボトックスでしわを取ることだけが美容クリニックでできる治療ではありません。
しわを取ることによって、気持ちを明るくハッピーな毎日を患者さんにお過ごしいただくことが最終的なゴールだと考えています。
何となく気持ちが落ち込んでいるとき、美味しいご飯を食べたり、友達と会うのと同じように、美容クリニックに足を運んでみませんか?
自分の美容に気持ちを向けると、ちょっと明るい気持ちになったり、不機嫌な自分を忘れることができるかもしれません。
まずはお気軽にご相談にお越しください。