シミ・そばかす・くすみ

シミ・そばかすとは

しみ・そばかすとは

紫外線を浴びると、肌の深層でメラノサイト(色素細胞)が刺激され、メラニンが生成されます。

メラニンがメラノサイトからケラチノサイト(表皮角化細胞)に移動することで、肌が茶褐色になります。これが、いわゆる日焼けです。

通常は肌のターンオーバーにより、時間が経てば日焼けは消えます。

しかし、強い紫外線を浴びたり、紫外線を長期間浴び続けたりすると、メラノサイトが活発化し、メラニンが過剰に生成され続けてしまいます。その結果、排出しきれないメラニンが肌の内部にシミとなって残るのです。

シミとそばかすは、ひとくくりで表現されることが多いですが、それぞれ違うものです。

シミ・そばかすの
主な症状(種類)

日光性色素斑(老人斑)

もっとも一般的なシミです。頬など、日が当たりやすい部位に多くできる傾向があります。

加齢に伴い、色が濃くなる傾向があります。

そばかす(雀卵斑)

そばかす

顔の中心や腕、肩、背中の露出部に、直径1〜5ミリの小さな粒状の茶色いシミが多発します。

3歳以降の幼児期に発症して、思春期に顕著に現れます。日本人など黄色人種には少ない一方、白人に多いという特徴があります。

肝斑

頬骨の周りや額などに左右対称に現れる、輪郭がはっきりしない薄茶色の色素斑です。

30~50代の女性に多くみられます。

炎症後色素沈着

何らかの理由で肌に炎症が起き、メラニンが生成されて色素沈着が起きたものです。

肌のターンオーバーが改善されると薄くなります。

脂漏性角化症

表皮細胞の遺伝子の異常によって、細胞が過剰に増殖してできる良性腫瘍の一種です。

皮膚組織が盛り上がっているケースもあります。

色が黒っぽい場合は、基底細胞がんやメラノーマなど、悪性腫瘍の可能性も考えられるため、ドクターの診察を受けることをお勧めします。

シミ・そばかすの原因

日光性色素斑(老人斑)

紫外線の刺激を受けてメラノサイトが活性化し、メラニンが生成されてできます。

また、遺伝子に異常をきたした表皮細胞が、紫外線の刺激がないにもかかわらずメラノサイトにメラニンを作る指令を送り続けた結果、シミができてしまいます。

そばかす(雀卵斑)

後天的な理由で発生するシミと違い、遺伝的な要因で発生します。

肝斑

遺伝的要因やホルモンバランスの乱れ、紫外線による影響があると考えられています。

炎症後色素沈着

ニキビや傷、虫刺され、火傷などが原因で炎症が起き、メラニンが生成されて色素沈着が発生します。

肌をかきむしって炎症が起きることも、原因の1つとなります。

脂漏性角化症

加齢が原因だと言われていますが、近年の研究で、表皮細胞の遺伝子の変異が発症に関わっていることも明らかになってきました。
できてしまったシミをセルフケアで消すのは困難です。シミにはさまざまな種類があり、複数の種類のシミが合併している場合もあります。
シェリークリニックでは、ドクターによる診療でシミの種類をきちんと調べ、適切な治療をご提案いたします。
シミやそばかすでお悩みの方は、お気軽にドクターにご相談ください。

肌のくすみとは

肌のくすみとは

肌のくすみとは、肌全体が本来の色調よりも暗く見える状態を言います。

肌の透明感や明るさ、ツヤが失われ、見た目に疲れた印象や不健康なイメージを与えることがあります。

夕方に鏡を見たとき、顔全体が暗く老けて見える場合、それは肌のくすみが原因の1つかもしれません。

シェリークリニックでは、明るく透明感のある肌に導くお手伝いをいたします。

肌のくすみの症状(種類)

肌のくすみの種類

肌のくすみとして見られる症状は、おおまかに5種類あります。

乾燥によるくすみ

季節の変わり目や花粉が飛ぶ時期は、肌が乾燥して透明感が損なわれ、くすんで見えることがあります。

肌が粉をふいたり、かさついたりしている場合は、乾燥が原因だと考えられます。

メラニンが原因のくすみ

肌は、紫外線による刺激や摩擦でダメージを受けると、メラニンを生成します。

メラニンは茶褐色のため、肌が薄い褐色にくすんで見える場合は、メラニンが原因だと考えられます。

血行不良で起こるくすみ

血行不良になると、肌の赤みがなくなって毛細血管が青黒く目立ち、肌が青黒くくすんで見えます。

冷え性、疲れやすい、顔がむくみやすいなどの症状がある場合、血行不良が原因で肌に栄養が行き渡らず、老廃物がたまっている可能性があります。

糖化が引き起こすくすみ

糖分を摂りすぎると、余分な糖質が肌のタンパク質と結びついて黄褐色の「AGEs(糖化タンパク質)」という物質を作り、肌が黄みがかった色にくすんでしまいます。

糖質・脂質の摂りすぎや野菜不足など、食生活の偏りが原因です。

ターンオーバーの乱れによるくすみ

古い角質が肌の表面に蓄積すると、皮膚が厚く硬くなって、肌の透明感が損なわれてしまいます。

また、ターンオーバーの乱れが原因のくすみでは、肌のごわつきも生じます。

ターンオーバーは年齢を重ねるにつれ遅くなっていくので、エイジングケアで根本的な対策をしましょう。

肌のくすみの原因

肌のくすみの原因

肌がくすんで見える原因は、主に3種類あります。

角層が厚くなった

肌の一番外側にあたる表皮は、4層の組織で構成されています。

最も外側にあるのが「角層」で、奥の層で作られる角層細胞が肌の表面へ移動し、古い角層細胞と入れ替わることで、肌は新しい細胞に変わります。これが「ターンオーバー」です。

しかし、加齢や睡眠不足、栄養不足などの生活習慣の乱れ、ストレス、誤ったスキンケアなどが原因で、ターンオーバーが乱れると、古い角層がたまって厚くなってしまいます。

クレンジングが合っていない

クレンジング剤が合っていないと、メイクを落としきれず、肌に汚れが残ってしまいます。これも肌のくすみの原因になるので、しっかりメイクをした日は洗浄力のあるクレンジングオイルなどを使い、丁寧にメイクを落としましょう。

肌の乾燥

肌が乾燥して水分量が低下すると、肌の表面に古い角質がたまり、透明感が損なわれてくすんだように見えてしまいます。

洗顔のしすぎや摩擦によるダメージ、保湿不足などが原因です。

くすみの種類によって対策は異なり、それぞれに合わせた治療が必要です。

自己判断で誤った対処をすると悪化したり、新たな肌トラブルを招いたりする原因となるかもしれません。

「肌のくすみが気になる」「肌の透明感が戻らない」などお悩みの方は、シェリークリニックにご相談ください。

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