「ピコスポットをしたのに、前よりシミが濃くなった気がする」
「一度薄くなったのに、またシミが出てきた」
こんな経験はありませんか?
せっかくシミ取りをしたのに濃く見えてくると、
「失敗したのかな?」
「このまま残ったらどうしよう…」
と不安になりますよね。
でも、ピコスポット後に一時的にシミが濃く見えることはあります。
その代表的な原因のひとつが、炎症後色素沈着(PIH)です。
「戻りジミ」と呼ばれることもあります。
ピコレーザーは従来のレーザーと比較して、周囲の組織への熱ダメージを抑えやすい治療ですが、色素沈着のリスクが0になるわけではありません。
実際に長くシミ治療を見ていると、以前より色素沈着は少なくなったなと感じます。
それでも、肌質やシミの状態、治療後の過ごし方などによって色素沈着が起こる方はいらっしゃいます。
今回は、
- なぜピコスポット後にシミが濃くなるのか
- できるだけ色素沈着を起こさないためにできること
- 色素沈着が起きてしまったらどうすればいいのか
について解説します。
ピコスポット後にシミが濃くなる3つの原因
1.炎症によってメラノサイトが活性化する
シミ取りレーザーを照射すると、肌には一時的に炎症が起こります。
すると肌はダメージから自分を守ろうとして、メラニンを作る「メラノサイト」が活性化することがあります。
その結果、必要以上にメラニンが作られて肌に残ってしまう。これが炎症後色素沈着(PIH)です。
2.治療後の摩擦や紫外線
ピコスポット直後の肌は、とてもデリケートです。
バリア機能も一時的に低下しているため、普段なら問題にならないような刺激でも炎症につながることがあります。
例えば、
- クレンジングでゴシゴシこする
- 洗顔後にタオルで強く拭く
- 気になって何度も触る
- 過度なスキンケアをする
- 紫外線対策をしない
などです。
特に摩擦と紫外線は要注意です。「早く治したい!」と思って色々なスキンケアを追加するより、まずは刺激を与えず、肌を守ってあげることが大切です。
3.肌のターンオーバーが乱れている
作られたメラニンは、肌のターンオーバーによって少しずつ排出されます。
しかし、加齢・乾燥・生活習慣などによってターンオーバーが乱れていると、メラニンが排出されるまでに時間がかかります。
そのため同じピコスポットを受けても、
「すぐきれいになった!」という方もいれば、「しばらく茶色い状態が続いた」
という方もいます。
肌の状態によって、治療後の経過には個人差があります。
実は大切なのは「シミを取る前」
シェリークリニックでは、シミ治療は
「見えているシミだけ取れば終わり」
とは考えていません。
ピコスポット後の色素沈着リスクをできるだけ抑えるためには、治療後のケアはもちろん、治療前から肌のコンディションを整えておくことも大切です。
炎症が起こりにくく、バリア機能が整った肌を目指してからスポット治療を行う。
これもシミ治療のひとつの考え方です。
シミ取り前におすすめすることがある治療
ピコトーニング
低出力のレーザーを顔全体に照射し、メラニンに少しずつアプローチします。
肌全体の色ムラやくすみを整えながら、スポット治療を行う前の肌づくりとしてご提案することがあります。
ピコダブル
ピコダブルは、ピコトーニングとピコフラクショナルを組み合わせた治療です。
土台を作って、毛穴や肌質なども含めて総合的に治療したい方におすすめしています。
エレクトロポレーション
トラネキサム酸やビタミンCなど、その方の肌状態に合わせた美容成分を導入します。
肌への負担を抑えながらケアできるため、レーザー治療と組み合わせることもあります。
注入治療をご提案することも
肌の乾燥やバリア機能が気になる方には、肌状態によって肌育製剤などの注入治療をご提案する場合もあります。
大切なのは、全員が同じ治療をすることではありません。
その人のシミと肌状態を見て、スポットを打つタイミングを考えること。
私たちはここをかなり大切にしています。
ピコスポット後にやってほしいこと
1.とにかく「こすらない」
スポット後は摩擦をできるだけ避けましょう。
- クレンジングはこすらない
- 洗顔はたっぷりの泡で優しく
- タオルでゴシゴシ拭かない
- スキンケアも強く擦り込まない
「これくらいなら大丈夫」と思っている日常的な摩擦が、刺激になっていることもあります。
2.紫外線対策を徹底する
これは本当に大事です。紫外線はメラニン産生を促すため、スポット治療後の肌にとって大敵です。
日焼け止めを毎日使用し、外出時間が長い日は塗り直しも意識してください。
帽子や日傘などを併用するのもおすすめです。
スポットを打ったからシミ治療終了!ではありません。
むしろ、その後のUVケアまでがシミ治療です。
もし「戻りジミ」が出てしまったら?
まずは自己判断でいろいろな治療を始めるのではなく、クリニックで診察を受けることをおすすめします。
本当に炎症後色素沈着なのか、元のシミが残っているのか、別の色素斑なのかによっても治療方法が変わるからです。
肌の状態を診察したうえで、以下のような治療をご提案する場合があります。
トラネキサム酸などの内服
トラネキサム酸は、肝斑や色素沈着などに対して使用されることがあります。
ただし、既往歴や服用中のお薬などによって内服できない場合もあるため、必ず医師の診察のもとで使用します。
ピコトーニング
低出力のレーザーを照射し、メラニンに少しずつアプローチします。
色素沈着の状態を確認しながら、複数回治療を行うことがあります。
ピコダブル
ピコトーニングとピコフラクショナルを組み合わせ、色調だけでなく肌質も一緒に整えていく治療です。
ただし、炎症が強く残っている時期など、肌状態によってはレーザー治療をすぐに行わない場合もあります。
エレクトロポレーション(ケアシス)
電気パルスを利用して美容成分を角質層まで届ける治療です。
トラネキサム酸やビタミンCなど、肌状態に合わせた成分を使用します。
レーザーを追加するよりも、まず肌を落ち着かせたい場合に選択することもあります。
シスペラなどのホームケア
シスペラとは主成分の「システアミン」がメラニンの生成を多方面から抑え、既存の色素沈着を還元することで、しみや肝斑、体の黒ずみを改善する医療機関専売の美白クリームです。
ハイドロキノン・トレチノイン
ハイドロキノンはメラニン生成を抑える目的、トレチノインは肌のターンオーバーを促す目的で使用されることがあります。
ただし、レーザー直後から自己判断で使用するのはおすすめしません。
特にトレチノインは赤みや皮むけなどの刺激症状が出ることもあります。
いつから・どのくらい・どの濃度で使用するかは、必ず医師に相談してください。
「シミ取り=1回レーザーを当てたら終わり」ではありません
シミ治療って、実は結構奥が深いです。
同じ茶色いシミに見えても、
- 老人性色素斑
- そばかす
- 肝斑
- ADM
- 炎症後色素沈着
など、種類によって治療方法が違います。
そして同じピコスポットを受けても、肌質や治療前後の状態によって経過も違います。
だからシェリークリニックでは、
「スポットを打つ」のではなく、その人の肌全体を見ながら治療を組み立てること
を大切にしています。
当院でピコスポットを受けた患者様の症例

施術内容:ピコスポット
施術回数:1回
料金:10,780円~
主なリスク・副作用:
赤み、腫れ、かさぶた、色素沈着、色素脱失、水疱、再発などが生じる可能性があります。
※効果や経過には個人差があります。
ピコスポット後に濃くなっても、慌てないでください
ピコスポット後にシミが濃く見えたからといって、すぐに「失敗した」と判断する必要はありません。
炎症後色素沈着であれば、時間の経過とともに薄くなっていくこともあります。
ただし、「これは戻りジミなのか?」「追加でレーザーをした方がいいのか?」を自分で判断するのは難しいです。
気になる場合は、一度肌を見せに来てください。
今あるシミだけを見るのではなく、「どうしたらこれからシミができにくい肌を目指せるか」
まで一緒に考えて治療をご提案しています。
そして、このコラムを最後まで読んでくださった方へ。
コラムを見てカウンセリングをご予約いただいた方には、ちょっと素敵なプレゼントをご用意しています🎁
ご予約時に「コラムを見た」とお伝えください。
シミに悩んでいる方、ピコスポット後の経過が不安な方も、ぜひ一度シェリークリニックへご相談ください。
ご予約お待ちしております。













