【井町賢三医師監修】鼻の手術に関してのお話

【井町賢三医師監修】鼻の手術に関してのお話

(2025年1月11日更新)

 

今回は、SHERIE CLINICでの鼻の手術に関してのお話です。

当院では、鼻全体を総合的に形成することが可能で、患者様のご希望に限りなく近い鼻の実現を目指しています。また、手術の際に鼻の高さや長さが必要になった場合でも、人工物を使用することを最小限にとどめ、患者様の軟骨を使用することでより自然な仕上がりと、トラブルの少ない鼻手術を実現しています。

では具体的に手術方法をお話ししていきます。

施術方法

当院での鼻手術は鼻の中(鼻腔)に切開を入れて大きな視野を確保するOpen法です。

CLOSE法

鼻腔内のみを切るClose法は傷が目立たないことは長所ですが、総合的な鼻形成は難しく限定された手術しかできません。

OPEN法

Open法では、鼻中隔にわずかな傷は半年ほど残りますが、その後は目立ちません。そして、大きな視野で多彩な術式が可能であるためClose法と比べメリットが多いです。

 

鼻の軟骨について

鼻先(鼻尖)を形成するのに肝心な鼻の軟骨についてです。
鼻尖を形成する軟骨の形は個人差が大きく、鼻全体の印象にも繋がるため高さや、向きなどの微細な調整にも拘っています。
軟骨の縫合法も、患者様のご希望に近づく様に針数や強度を調整しています。また、軟骨の結合を微細な切開を入れることで弱めた後に、前方へスライドさせたりする方法も採用しています。

高さを出すために

鼻尖形成の仕上げに高さを出すために、耳の軟骨を採取して移植します。この際の加工も、当院独自の工夫がされておりプロテーゼなどの人工物を使用しても、皮膚に直接プロテーゼが当たらず、軟骨がカバーしてくれる様になっています。

 

鼻の長さの調整

当院の鼻形成は鼻の長さに関しても調整ができます。鼻の長さが短いと、鼻の穴が正面から見えてしまう、いわゆるアップノーズになりやすいです 。また、いわゆる鼻の下である人中も長く平坦に見えてしまうことが多いため、上唇が C カールを形成することが難しくなり年齢も老けて見えることが多いです。

鼻の長さは、鼻中隔軟骨と鼻翼軟骨で形成、調整を行います。鼻中隔軟骨とは鼻の正中にある大きめの軟骨で成人では 4cm✖️4cm 程度の大きさがあります。その最も深い部位から延長に必要な 1cm✖️1.5cm 程度を採取し、加工を行い使用します。

深い部位から採取するため鼻の強度維持力は変化しません。鼻尖部に鼻中隔軟骨を移動させることにより、鼻全体の長さを伸ばすことが可能です。

鼻の長さの調整に加え、前回のお話で紹介した耳介軟骨の使用と組み合わせることで鼻尖の形をご希望の様に整えながら、綺麗な鼻形成+人中短縮が可能となります。しかも人工物の使用は最低限にとどめているため、感染などのリスクも低く自然な仕上がりが期待できます。

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