2021/02/19
美容クリニックでできるニキビ跡治療
若い頃にできたニキビがようやく最近落ち着いてきたと思ったのに、気付いたらお肌がクレーター肌、毛穴が開いて、茶色っぽくシミのように残ってしまった。
そんなニキビ跡のお悩みについて、男女・年齢問わず毎日のようにカウンセリングでお話を伺います。
特にホームケアだけでニキビ跡を治療しようとしている方、メイクでごまかそうとしている方も多いと思いますが、間違った方法でお肌をさらに傷つけて悪化する前に、一人で悩まないでぜひ一度美容クリニックにご相談ください。
ニキビ跡をなくして、もっとお肌に自信が持ちたい方へ・・本日は美容クリニックでできるニキビ跡の治療についてご説明いたします。
1.美容ピーリング
サリチル酸やグリコール酸など弱酸性の薬剤を皮膚に塗る治療です。
肌の汚れや古い角質をしっかりと除去し、皮膚の生まれ変わりを活発にする治療です。比較的古典的な治療ですが、繰り返すことによって、肌表面がツヤっとしてくることがわかります。
また毛穴の中に詰まった膿や皮脂、古い角質等を取り除くことで、ニキビの悪化を防ぐとともに治癒を早めます。
毛穴の開き、色素沈着などには有用ですが、ニキビ跡のなかでもボコボコしたクレーターへの効果は次のレーザーやダーマペンの方がお勧めです。
2.ピコフラクショナル
ピコフラクショナルは、レーザーを肌の深部まで作用させることで、ニキビ跡や毛穴などのダメージのある肌を生まれたての新しい肌に入れ替えるレーザー治療です。しかも、従来のフラクショナルレーザーと違い肌表面には穴をあけずに、照射をすることが可能になったため、お肌を傷つけることなく数時間赤みが出る程度でダウンタイムがほぼありません。施術後も、すぐにメイクしていただけます。
従来のレーザーでは照射することで発生した熱により強い炎症が起こり、茶色や赤っぽく色素沈着を起こすことがありました。
しかし、ピコレーザーは、従来のレーザーのナノ秒よりもはるかに短い時間で照射することができるため肌へのダメージが少なく安全性の高い治療といえます。
これらの要素が合わさった結果、肌への負担を最小限に抑えながら高い効果が期待できます。
ピコフラクショナルの利点は、ニキビ跡の凹みや毛穴の開きはもちろんですが、ニキビ跡による色素沈着やくすみの改善し、肌にハリ感も期待できる点です。
ダウンタイムのお時間は取れないけど、しっかりニキビ跡を治療していきたい方や従来のフラクショナルレーザーは痛すぎて断念してしまった方にお勧めです。
3.ダーマペン
ダーマペンは真皮のコラーゲン層に高密度に微細な穴を開けることで、傷を修復しようとする治癒能力を活性化させ、皮膚の再生能力を高める治療法です。肌にダメージを与えて、自分自身の再生能力でニキビ跡を改善する治療法自体は、先ほどご紹介したピコフラクショナルと同様ですが、ダーマペンは直接肌に針で穴を開けて治療をするため、ピンポイントのクレーターや細かい毛穴が気になる方にも適応となります。
また成長因子やヒアルロン酸など薬剤を導入しながら治療することもできるので、弱った細胞に刺激を与え本来の働きを取り戻すよう働きかけます。
ただ個人差はありますが、ピコフラクショナルレーザーと比べると治療直後は赤みが出るケースが多く24時間はメイクができないため、2-3日はダウンタイムの時間が必要になります。
当院の場合、比較的週末や遅い時間に御来院されることが多い治療です。
今回ご紹介した3つの治療以外にも、ニキビがまだできる方、ニキビ跡の炎症(赤み)が強い方、シミと混在している方は違う治療や内服剤をご提案するケースもあります。
お肌に合う治療法は患者さんお一人おひとりで異なるので、自分で判断せずに、カウンセリグにいらしてください。
いずれの治療にしても、ニキビ跡治療は最短ルートはなく時間をかけて少しずつ緩やかに改善させる治療が基本です。
個人差はありますが、数回の治療だけで治ることは難しく、人によっては半年、1年以上かけてお肌と向き合いながら治療をしていく必要があります。
まずは信頼できる美容クリニックを探しましょう。